気まぐれ日記 2017年1月

2016年12月はここ

1月1日(日)「例年通りの元日・・・の風さん」
 スパークリング八海山を飲み干した後、長男は平然と自室へ戻り、ワイフはリビングのソファでダウンし、私は、MacBookAirを液晶テレビにつないで、何年かぶりで「トップガン」を観た。トム・クルーズの若々しさに自分自身の若き日を重ねて思い出す。無茶をやっても夢中で困難にぶつかっていく姿の美しさ。青春と呼ぶにはあまりにも軽すぎる、人生と生命の輝きだ。
 結局、入浴後、4時過ぎに元気で就寝した。
 と言うことで、今朝の起床は正午過ぎ。とりあえず新年の宴席(?)へ向かう。秋田の友人からもらった大吟醸で乾杯。美味い。
 ワイフの作ったおせち料理は3人ではとても食べきれない。完食まであと何日かかるだろうか。
 年賀状を急いでチェックし、送っていない人の分を(ワイフのも含めて)印刷し、ワイフと恒例の初詣に徒歩で出かけた。
 晴れていたが、海からの風が強かった。
 午後4時ころの神社は人影はまばらだった。いつものように親族全員の健康を祈った。
 帰宅し、コーヒータイムにしたが、外の風に当たったせいか、体力の消耗を感じた(実は、帰りに団地の坂を走って登ってもいた)。
 大晦日の気まぐれ日記を時間をかけて書き上げた。
 続けて、今日の身辺整理。机の左脇に取り組み中の仕事の資料を置くスペースがある。3年前からそのままになっていた資料もあって、できるだけ捨てるようにし、既に終わった仕事に関するものは移動させた。少し残ってしまったが、明日の課題だ。
 晩ご飯はすき焼き。家で牛肉を食べるのは今日くらいしかない。ビールは缶ビールを半分。
 就寝は午前2時を回ってしまった。

1月2日(月)「早くも初ボケか・・・の風さん」
 10時にワイフに起こされた。今日は岡崎の実家へ行く日である。昨年は私が突然のめまい、長男が風邪のためこの予定を実行することができなかった。だから、ワイフはこの日を非常に気にかけていたのだ。
 幸い、めまいはなく(あちこち不調ではあったが)、起床することができた。
 10時45分過ぎに3人で出発し、途中、岡崎駅(久しぶりの岡崎駅は周辺が整備されていて見違える風景だった)で名古屋から参加の長女をピックアップして実家へ向かった。
 空は雲一つない青空で、晴れ男の義父のお蔭に違いない。
 新年の挨拶を交わした後は、義母が用意してくれた昼食会となった。昨日は義妹一家がやってきたそうだが、我が家の方が騒々しいと言われたので、少々意外ではあったが、嬉しかった。
 例によって缶ビール1個で酩酊してしまった私は、これも久しぶりに近所の古本屋へ出撃した。かつて『断家譜』を発見して購入できたときは感激したものだ。今日もじっくり店内を見て回り、5冊購入した。ご主人が新書をサービスしてくれた。歴史書(たぶんご主人も好きな)ばかりだったし、正月だったからだろう。
 あらためて今年は読書に精を出さねばと思った。
 実家に戻って、まだ酔いが醒めなかったので、横になった(寝てしまった)。
 目が覚めたらもう帰宅時間だった。
 アクアのハンドルはワイフが握ったので、周囲をよく眺めることができた。
 今日の夜空は珍しい天体現象が見られた。南西の方角、高度23度の位置に、月齢4.1(細い三日月)のお月様とその左側に赤く輝く金星だった(天文シミュレータで確認した)。雲一つない空で、まだ恒星が輝き出す前だったので、その存在感と美しさは印象的だった。
 帰宅し、軽く夕食を摂った後、部屋の片付けなどをした。
 買って来た古本を書棚に入れながら、その中の1冊が既に購入済みであることを確認し、また愕然とした。新年二日目、早くもボケの発現かも。古本だったので、被害は小さく、これは誰かにプレゼントするか、地元の図書館に後日寄贈すればよいのだ。

1月3日(火)「2年ぶりのウォーキング・・・の風さん」
 そろそろ仕事をしなければ、と思ったせいか、昨夜も就寝は遅かったが、8時半になんとか起床できた。
 昨日の快晴とうってかわってどんよりした空模様だった。実は、最近また体のあちこちが不調である。
 その一つが、左の総指伸筋の痛み。もしかすると筋トレ時のダンベル運動で痛めたのかもしれない。こいつが痛いために、握ったり、何かを持ち上げたりするのがつらい。とりあえず朝晩2回トクホンチールを塗っているが、あまり効果が出ているような気がしない。
 不調は他にもあるが、とにかく体調不良があると、天気が悪いだけで気分も低調になる。
 昼過ぎまで色々な処理をし、珍しく時間的余裕のあるワイフを誘ってウォーキングに出かけた。昨年のこの時期は全くウォーキングをしていなかった。つまり2年ぶりのことである。元々ワイフがウォーキングをやりたくて、2年前に何度か出かけたが、昨年は1度もできなかった。ワイフが多忙ではできないのである。
 風がやや強かったので、海浜までは行かなかった。こういう日は、浜辺近くを歩くと、細かい砂を浴びることになるからだ。
 ついでにスーパーに寄ってたくさん買い物をしたため、帰りは思い荷物を持つことになってしまった。左腕が痛いので、右腕に頼ることになるのだが、できれば途中で何度も持ち替えながら歩きたかった。
 夕方、Amazonで買った古本が届いた。実に37年前に出版された本だ。もちろん2冊目ということはない(笑)。これも次の仕事のための勉強になる。
 今日は、書斎のすぐ外にある棚の資料類を整理した。作家関係は書斎内、机の左横の棚にまとめ、外の棚は本名での仕事を中心に整理することにした。かなり捨てながら(整理だからね)の作業になったが、それでもだいぶ時間がかかった。
 こういった整理はあと数回やらねばならない。

1月4日(水)「ミッキーのカバーがベストマッチ・・・の風さん」
 普段通りに起床。あまりはっきりしない天気。風が強く、外は寒そうだ。
 午前中にいくらか雑務をこなすことができた。
 帰省していた長男が昼過ぎに京都に戻った。特急券などを使わない電車の乗り方で帰る。あいつもいつまでも学生気分だな。
 赤飯のおにぎりで昼食にした後、ワイフとショッピングに出かけた。目的地は元気な常滑である。
 正月ということもあるが、イオンモールは子供連れでいっぱいだった。2階にキッズ用品売り場が並んでいるので(屋外に遊べる場所もあるし)、ヤングファミリーで賑わう。ボケ老人もしばし元気をもらうことができる。だから、ここは楽しい。
 予定していたiPhone用カバーを購入した。実は、昨年末に購入したのはSEである。老眼だがスマホは小型がいい。売り場は7用であふれていて、5やSE用はスペースが少ない。しかし、ミッキーのデザインのカバーが気に入って、後で装着したら、ベストマッチだった。
 続いて、コストコへ行った。来月、父の十三回忌をおこなうが、兄嫁がコストコに行ってみたいと言っているので、ワイフが会員になった。私は家族会員。したがって、私たち含めて6人が同時に入場できる。
 会員証ができたので、私にとっては2回目の経験だが、コストコ内を下見した。ついでにホットドッグで今夜のご飯を終了させた。
 帰宅してひと休みしてから、書斎外の片付けの続きをした。事務用品を入れている棚の上の整理だ。この仕事はまだ続く。

1月5日(木)「リハビリと筋トレ始め・・・の風さん」
 今日からクリニックが再開。リハビリに出かけた。患者が殺到しているかと思ったら、意外と空いていた。スムーズにリハビリが終了した。何とかあと3か月で卒業したい。予定した3か月は全く不可能だったが、1年で卒業となる。
 帰りにホームセンターに寄った。自宅のことでやることがたくさんある。関係する品物をあれこれチェックしてきた。購入前には、作業要領をネットで調べてから、必要最小限の物を購入する。
 帰宅し、高速ラーメンランチを済ませて、また外出。JAとMUFJのATM機を操作してから、こちらも今日から再開している体育館へ。今年最初の筋トレだ。待ってた人が多かったのだろう、けっこう混んでいた。左の総指伸筋が痛いので、ダンベル運動は中止して、代わりにバタフライを軽くやった。年末年始のわずかの間に体重が1kg増えていた。
 今月は多ければ3回遠出する。来週と再来週の分のチケット予約をした。
 夕食後、書斎外の整理の3回目を実施した。これで最優先片付けは終了した。あと、来週の講義の準備と昨年の個人的な収支記録の入力作業をやってしまいたい。まだ数日かかる。

1月6日(金)「総合病院の後は・・・の風さん」
 目覚ましをセットしてあったが、すぐ起きなかったので、やや寝坊してしまった。また、少しずつ忙しくなってきた。
 朝食をさっと済ませて、総合病院(KTGP)へ。片道1時間の走行。次第に世の中も始動してきた感じがする。
 晴れていたが、風が冷たかった。予約してあったので、診察と会計まではスムーズに進んだ。しかし、病院全体としては混んでいたので、薬をもらうのにかなり待ち時間があった。
 正午を過ぎたけれど、そのまま次の目的地へ直行した。GSで、灯油を購入するのである。
 その後、近くのホームセンターへ行き、昨日と同様に、色々な品物をチェックした。やることはいっぱいあるが、一つずつ片付けていかねばならない。退職してやがて4年目に突入する。4年目は、老朽化した我が家をどれだけ自力で再生できるかが課題である。
 帰宅したらだいぶ風が弱まっていたので、購入した灯油をすべて屋外タンクへ注入した。
 読みかけの電子書籍を読了した。辻真先先生の『アリスの国の殺人』である。昨年、その完結編である『残照』を読んだので、読んでなかった第一作を読んだのだ。今から40年くらい前の作品である。かなり凝った作りで、荒唐無稽さがなければ、ミステリーとしては無理がかなりあり、成立しない作品だろう。子どもの頃はこういった作風が私の性格や好みに合っていたと思う。しかし、私の人生はそれとは違う方向に進んできた。それを確認できたのは収穫だった。『アリスの国の殺人』が、今年の読了1冊目である。

1月7日(土)「多彩な1日・・・の風さん」
 今朝も寝坊。朝食を食べられる時間帯ではなかったので、少し早めにランチにしてから筋トレに出かけた。
 穏やかな天気だ。
 トレーニングルームは普段の休日の混みようだった。もう正月気分ではないということか。
 帰宅してから来週の講義の準備に取り掛かった。理論的な内容が多いので、ちょっと難儀だ。
 今夜、長女が帰省してくるので、早めにコーヒータイムにし、それからDIYに取り組むことにした。何かと言うと、鳴海風の表札作りである。5年以上前に東急ハンズで板と漢字で鳴海風の3文字が切り抜かれた木を購入してあった。部品だけで2千円近い。板だけは塗装してあるので、文字に色を塗って板に貼り付ける作業が必要だった。
 トールペインティングの先生をしているワイフの指導を受けて、文字板に気に入った色を3度塗りしてから、その上にニスをこれまた3度塗りした。板の方もニスを3度塗りした。ニスは全面塗りである。
 最後に文字板を木工用ボンドで貼り付けた。板にはチェーンがついているので、門扉にぶらさげることができる。
 作業が終わったころ、長女が帰ってきた。
 今夜は長女も好きなきりたんぽである。ワイフの希望で雪の茅舎を出した。
 長女の話では名古屋のデパートで東北の物産展をやっていたそうで、萩の月をお土産に買って来てくれた。それがデザートになった。実は、まだ凍らせた金萬が残っていたのだが、新鮮な萩の月の方を選んだ。
 雪の茅舎で酔っていたので、とても仕事にはならない。
 久しぶりにDVDで『ダークナイト』を観た。ジョーカー役のヒース・レジャーが上映前に急死したという(上映後アカデミー助演男優賞受賞)印象的な作品だ。
 寝坊した割に色々なことのあった1日だった。

1月8日(日)「寒い1日・・・の風さん」
 寒い朝だった。屋外は雪でも降ってきそうな雰囲気をただよわせていた。天気予報は昼から雨。
 天気のせいでもないだろうが、体調が悪い。日記にはハッキリ書いてなかったが、口内炎とものもらいまでできていた。大袈裟な表現をするなら、満身創痍というわけだ。しかし、どんなに苦しくとも、正岡子規を思えば、(やせ)ガマンしなければならない。
 朝食後メールチェックすると、大中先生から最新の電子書籍のお知らせがあり、拙著『トコトンやさしいコンカレント・エンジニアリングの本』を引用してくださったという。早速アマゾンプライムライブラリーでkindleにダウンロードした。ありがたいことだ。出版社へも伝えた。読後、書評を書かせてもらおう。
 昼食後、長女を連れて3人でショッピングに出かけた。外は雨だ。気分は当然晴れないが、屋内へ逃げ込めば、悪天候は忘れていられる。
 イオンモールは大混雑だった。悪天候で遠出ができないので、逃げ込んできたのかもしれない。都会で地下街へ人がなだれ込むようなものか。駐車場に屋根がないのが不便だ。
 4人に1人が高齢者という日本社会だが、ここへ来ると平均年齢はぐっと下がる。だから、楽しいのかもしれない。若い人の多い世の中というのは貴重だ。そんなことを考えながら、私はタリーズでぼんやりしていることが多かった。
 すっかり暗くなったが、相変わらず外は雨だった。初めてだという長女をコストコへ連れて行った。安売りショップとどちらがお得か計算ばかりしていたが、食料品の買い物判断は、普通に食べられるかどうか、だろう。お得だからと言ってたくさん食べたら、太るだけだ。
 8時過ぎに帰宅した。4日前もほぼ同じ時間で、そのときの室温は16℃だったが、今日は12℃。寒い日だったのだ。
 コストコで買った食料品で夕食を済ませ、その後、また映画を鑑賞した。今夜はミッション・インポッシブルシリーズの『ゴースト・プロトコル』。初めて観る映画だと思っていたら、ワイフが「映画館で観た気がする」と言い出した。長女までが「ここで座って観た気がする」などと言い出した。私は絶対に観たことない、と主張していたが、かなり進んだところで記憶にあるシーンが出て来た。ドバイの高層ビルの外壁を登る場面からだ。
 これは2011年の作品で、そんなに古くはない。しかし、鑑賞したことを忘れていた。恐らく映画館でワイフと一緒に観たのだ。今年2回目のボケの発現だったかもしれない。

1月9日(月)「色々やりながら思うことは・・・の風さん」
 満身創痍の身にまた新しい週が明けた。今以上に問題部位を多く抱えることはないだろうから、これからは一つずつ減っていくに違いない。とは言え、今日も何となくはっきりしない空模様だ。気分も低調になりがちだが、思い切って鳴海風の表札を門扉にぶらさげた。これで、郵便屋さんや宅配業者に誠意を示せる。
 今日は特に出かける予定がないので、明後日の非常勤講義の準備を重点的にすることにした。
 毎年同じことをやっているわけではない。特に後期は少しずつ担当分野を増やしているように、準備は完璧からはほど遠い。明後日は、品質管理の章で、自分の専門領域ではある。しかし、実務ではそれほど理論に踏み込んではこなかった。大学では、いちおう理論はおさえておかなければならない。今日は、確率と統計の基礎を復習したが、数十年におよぶ数学のブランクは意外と大きかった。
 けっこう時間がかかり、明日の課題もかなり残った。
 夜、長野のバイトから次女が帰宅した。色々な社会勉強をしているはずだが、成長している様子が外見からうかがわれない。個性と言ってしまえばそれまでだが。
 いつものように長女を名古屋までアクアで送った。ほとんど有料道路を走るので、(スピードもかなり抑え気味だし)たいした負担ではない。しかし、ワイフとすぐ話題になるのは老人の運転能力の限界のことだ。認知症のために事故を起こすのはもってのほかだが、それ以前、まだ自分で判断できるうちに運転をやめたり免許証を返上する必要性を考えた時、現在の暮らしの維持が問題になる。人口減少は、さまざまなインフラの問題を浮上させ、それは老人には暮らしにくい環境を突き付けられることになる。現在の住居で一生を終えるというシナリオはあり得ないということか。

1月10日(火)「数学の勉強で手こずった・・・の風さん」
 さあ、正月気分は終わりだ。身辺整理ばかりしているわけにはいかない。ちゃんと仕事をしなければ。
 先ず、大中先生の電子書籍『ポスト資本主義 企業経営パラダイムシフト』を読了して、書評を投稿しよう。と言うことで、午前中にこのミッションを無事終えた。
 気分もよく、昼食後、筋トレに出かけようとして、ふと気が付いた。昨日が祭日だったので、体育館は今日が振替の休館日となるのだ。
 適度な運動が必要なので、ワイフにウォーキングを誘ってみたが、トール教室の準備で忙しいらしく、提案は流れた。
 となると、明日の講義の準備である。昨年から取り組んでいる重要な章で、理論的な勉強が不十分だったので、今年はまじめに準備をしようと始めたのだが、意外と難物。高校や大学でも、もちろん会社でも勉強していない内容(確率と統計の話)が出てくるのだ。昨年は疑問点として田村先生のご指導を仰いだが、実はあまりよく理解できていなかった。それを今年は自力でマスターすることにしたのだ。
 結局、午前零時になっても理解不十分で、その後も維持になって取り組んだ。
 結果、午前2時半でだいたい講義できそうなレベルになったので、今夜は店じまいにしたが、雑多な準備は明朝の仕事として残すことにした。あやうく徹夜になりそうだった。やれやれ。

1月11日(水)「今年最初の講義・・・の風さん」
 普段通りに起床。講義が終わるまでは緊張感があるので、睡眠不足は感じないようだ。
 ……などと悠長なことは言ってられない。準備はまだ終わっていなかったのだ。家を出るまで、夢中で続きをやった。
 2週間講義がなかっただけだが、ずいぶん長いお休みだったような気がする。
 マナカのチャージと3か月に1度のポイント還元を一気にやった。これで、今月は大丈夫だろう。本山に着いてすぐJPで振り込みや投函をし、格安ランチを終えてキャンパスに入ると、警備員が年末に私のボケでジャケット探索をしてくれた方だったので、お礼の挨拶をした。
 講義前に編集者と電話で少し相談。
 超高速で講義を進めた。数学が半分だったので、配布資料をたくさん用意して正解だったろう。スライドめくり機能付きレーザーポインターを忘れたのは、今年3度目のボケか。ま、今のところ、被害は少ないから気にしないことにしよう。
 講義後、講師控室でコーヒーを淹れてひと休み。
 2時間かけて帰宅。またコーヒーを淹れてひと休み。
 夕食前から疲労感をおぼえだした。とりあえず、雑務を色々とこなしておくことにした。
 今年3冊目の読了も電子書籍で、実はこの本は2度目の読了である。専門からやや離れているせいか、内容をかなり忘れていた。

1月12日(木)「多忙な1日・・・の風さん」
 午前中最後の時間割り当てでリハビリを受けた。五十肩はだいぶ良くなってきたが左の総指伸筋が痛いと再び訴えたら、最後にそこをマッサージしてくれた。今日は先週のように筋トレに行く時間的余裕はまったくない。
 帰宅してランチ後、年賀状に記載されている住所などの確認をしながら、何人かの人にトークセッションのお知らせメールを送った。
 東京に電話し、続いてファックスを1本送った後しばらくして、ケーブルテレビが工事に来てくれた。ブースターとチューナーの取り付けである。テレビの裏側をしっかり掃除しておいたので、工事はスムーズに完了した。
 夕方、代引きの宅配が届いた。これは予定通り。
 夕食後、ペコを2週間に1回の診察に連れて行った。今夜は意外と空いていて、予定よりも早く済ませることができた。待合室にちび助とそっくりな黒猫が来ていたので、ことわって写真を撮らせてもらった。本当に黒猫はみ〜んな同じ顔つきをしている。
 帰宅してから、不調になったログのチャイムを点検すると、電池の消耗による動作不良らしく、新品に交換したら、何とか直った。
 明日は朝が早いので、午前零時に就寝した。今日も忙しかった。

1月13日(金)「草津の企業訪問とお月様・・・の風さん」
 5時起床。今日は13日の金曜日だが仏滅ではない、先負である。生産技術マネジメント研究会の企業視察があるので、早起きした。外は真っ暗。こういうの嫌いなんだよね〜。私の生体リズムと反するから。
 ワイフに駅まで送ってもらったが、西北西の低い空に月齢14.6の満月(旧暦では12月16日だから)が輝いていた。日の出前、有明の月(陰暦16日以降の総称)というわけだ。これを見られたのは幸運だ。
 新幹線が入線するのをホームの待合室で待っていたら、隣の女性が話しかけてきた。私がマスクをしていたので、風邪かと問う。喉が痛いからと答えたら、手かざしハンドパワーで治してあげよう、という提案だった。実は、私は手かざしハンドパワーを疑ってはいない。手のひらをかざした体内の温度が上昇し、それが病根に効果がある場合があるという認識だからだ。しかし、その女性は、一人でも多くの人に実感してもらって信奉者を増やしたいらしかった。
 どうぞ、と言って、やってもらい始めてすぐ、女性の連れがホームから乗車をうながすためにやってきたので、あたふたとキャリーバッグを引っ張って出て行った。
 空いた席を見つけた別の連れが近付いてきて、その横にバッグがあるのを発見した。どうやらさっきの女性があわてて忘れたらしい。
 まもなくハンドパワー女史が駆け込んできて、バッグをつかむやまたホームへ戻って行ったが、新幹線は既にドアを閉じていた。
 携帯電話もあるし大丈夫でしょう、と言うのが後から来た人の見解で、私もそんな気がした。結局、女史はもう戻って来なかった。
 京都からJR琵琶湖線に乗り継いで草津に着いたのは8時40分だった。
 3年連続のダイキン工業訪問を終えて、帰宅したのは午後7時50分だった。今朝沈んだ月が東の空やや高く昇っていた。十六夜(いざよい)と言う。雲を立体的に照らしていて幻想的だ。
 ダイキン工業訪問が来年もあるなら、キャメロンでドライブも楽しもうかな、と思った。
 ワイフも次女も今夜は飲み会で、また私が留守番である。室内がすっかり冷え込んでいた。明日からセンター試験があるが雪の予報が出ている。どんどん冷え込みそうだ。

1月14日(土)「ワイマールの夜を思い出す・・・の風さん」
 週末の天気予報は全国的に雪である。1時間ほど寝坊したが、まだ雪の兆候はなかった。
 朝食後すぐワイフのアクアでGSへ行き、満タン給油とともに灯油を購入してきた。
 帰宅してまもなく雪がちらつき出した。
 年賀状の再チェックをしながら、住所録やメールのアドレス帳の更新をした。時間はかかったが、この作業が終了した。
 夕方やっとぜんざいを食べることができた。お供え餅を焼いて入れたので、本来11日におこなうべき鏡開きというやつだ。地元で杵を使ってついたお餅だったので、最高の味だった。
 夕食前に長谷川伸の戯曲『瞼の母』の評論を読んでいるうちに落ち込んできた。母を失ったときの喪失感が蘇ってきたからだろう。
 降雪は依然として続いている。来週はトークセッションなので、天気がちょっと気になるところだ。
 夕食はグリューワイン(ドイツ産)を飲みながら、ソーセージ(残念ながら米国産)を食べた。外が雪景色で冷え込んでいるので、ワイマールを訪問した日の夜を思い出す。アウトバーンを200km以上も走ってやっとたどり着いた。すぐ次女がクリスマスマーケットに案内してくれて、地元の人たちと一緒にグリューワインを飲んだ。あの夜の感動は一生忘れられない。
 すっかり酔っ払ってしまったので、仕事は諦めてワイフと映画を観た。今時珍しいVHSで『ゆりかごを揺らす手』である。なかなかよくできたサスペンス物だった。

1月15日(日)「雪に閉ざされた日・・・の風さん」
 さらに冷え込んで雪ががんがん降っている。住居地と名古屋は南北に離れているので、天候が異なることが多い。伊勢湾をはさんで三重県側とよく似た天候である。名古屋よりきっと降雪は多いに違いない。
 天気が悪くなければ、今日は筋トレに行きたいところだが、……。そもそも今日は住居地のタウンマラソンがある日だったのに、中止になったぐらいだ。通常雨天でも決行するイベントである。それができないのだから、この雪はハンパではない。
 しかし、せっかく本格的に雪が降っているのだから、2年前に購入したタイヤチェーンをキャメロンに装着してGSまで行ってみる手はあるな、と思いつつ、郵便受けに来てないだろう新聞を取りに行ったら、なんと新聞は配達されていた。早朝の電車が動いていて、ふだん原付で配達されている新聞が、今朝はおそらくクルマで配達されたのだろう。これには感心した。
 続いて、玄関周りの雪をブーツをはいた足で雪かきしてみたら、信じられないことに転倒した。これも老化現象だろうと認定し、キャメロンにタイヤチェーンを装着して出かけるのを断念した。年寄りの冷や水になりかねない。やれやれ。
 こうなったら、たまっている仕事、すべてに着手してみようと思った。
 1週間後のトークセッションの準備、水曜日の非常勤講義の準備、ビジネス書の執筆の準備、……。
 結局、雪はときおり止むことはあっても、終日降り続いた。猫たちが寒そうだったので、やっとワイフが猫用の電気マットを出してくれた。部屋の暖房もつけっぱなしだったが、室内の温度はあまり上がらなかった。

1月16日(月)「しぶとかった寒波・・・の風さん」
 現役時代は、悪天候が土日に重なるとラッキーと思ったものだ(通勤の苦労が避けられるから)。土日にレジャーを考えていたら、その発想は逆だろうが。やはり私は、仕事人間だったのだ。いつまでも生産技術者であり続けようとする未練の一因だ。
 今日はもう天気は回復するかと思ったら、まだ雪が降っている。朝刊の天気予報では晴れなんだけどなあ。
 非常勤講義の準備をしながら、イマイチ元気が出ない理由が、忘れてしまった数学の知識である。それで、昨日から高校数学の基礎をやり直している。やさしく解説している本だが、確かに忘れていることを確認しつつ、やはり復習は大切だと思った。「確率」の章を読み終えたところで、講義の準備を再開した。基本がわかっていると、安心して続けられる。
 午後やっと日が差してきたので、道路の状況を確認しがてら、キャメロンの給油に出かけることにした。
 暗くなる(冷え込む)前に出発した。濡れているところが多く、このまま氷点下になれば、凍るだろうと思った。
 帰宅し、しばらく外出できなかったワイフを近所のスーパーまで連れて行った。天気が悪くなければ、昨日今日とワイフはアクアで200km以上走ったはずだ。最後のグリューワイン1本を購入できた。
 トークセッションのスライドの準備の続きもやったが、けっこう難物だ。なるべく楽しいトークにしたいので、そのネタをしっかり仕込まなければならないからだ。出版社からのメールによると、もう満席をこえる予約が入っているそうだ。こうなると、投影画面を見にくい人でも楽しめる工夫がさらに必要だ。
 夜、外へ出てみると、ようやく寒波が去ったのを感じた。

1月17日(火)「学習能力の低下か・・・の風さん」
 ようやく寒さがやわらいできた。
 今日こそ仕事のピッチを上げようと思いつつも、やりかけの数学(確率・統計)の復習をもう少し、と思い、そこから1日が始まった。
 早くも挫折した。簡単なはずの例題がすんなりと理解できないのだ。ボケのせいもあるが、大昔の記憶がよみがえった。日本語の文章の理解でつまづくのだ。文法的な問題があるわけではなく、おそらく単語の定義をどう理解しているかだろう。学生のころに比べたら、私は日本語のプロになっているのだから、文章の理解力は絶対に増しているはずだ。それでもつまづく。頭を抱えてしまった。
 こうして昼になってしまい、復習は中断し、講義の準備の続きに取り掛かることにした。
 もちろん数学ばかりやっているわけではない。途中であれこれと雑用をこなしながら、講義の準備を進めるのだ。
 しかし、講義の準備でも、午前中の言葉の問題でつまづいた。当然のように使用している「証券」を十分理解していないことに気が付いた。とりあえず有価証券に限定し、イメージとしては株で考えることにした。
 モタモタしているうちに、10日ぶりの筋トレに行く時刻になってしまった。
 朝から花粉症で苦しんでいたせいでもないだろうが、今日のエアロバイクの数値は最悪だった。しかし、無理してでも筋トレは重要だと今日も思った。今のペースはせいぜい週一だが、やはり週二で行かないと体力増強は無理だろう。
 終わってからドラッグストアに寄って買い物をしてから帰宅した。
 夜も、講義の準備を継続したのだが、結局、今日はそれだけで終わってしまった。
 学習能力の低下が起きている可能性がある。やれやれ。

1月18日(水)「幸運が手助けしている間に・・・の風さん」
 生産技術者として気になる講演会、展示会が今日から東京ビッグサイトで始まるが、タイミング悪く行くことができない。残念だ。
 天気が回復したこともあり、すぐこういった前向きと言えば聞こえはよいが、欲張りから発した感情が沸き起こる。この未練を振り切るためには、こなしきれないほどの執筆の仕事を抱えるしかないのだろうか。いや、実際は、抱え込んでいるのだが、昔取った杵柄を言い訳に逃げているだけなのかもしれない。
 バタバタと準備して本山へ出かけた。講義の準備は昨日たっぷり時間をかけてやっているので、不安はない。
 しっかり昼食を摂り、配布資料もコピーして講義を始めた。先週に続いて数学的な要素が多いので、配布資料を多くして補っている。
 講義が終わってすぐ家路についた。
 帰りにGSで灯油を買い、ホームセンターで明日購入予定の物に対して少し目を肥やし、目標の5時前に帰宅した。
 余裕のあるときにおこなうコーヒータイムで一服したが、どっと疲れが出て、夕食前は書斎でうたた寝した。
 夕食後は、『数学文化』向けの掌編小説のゲラ校正をし、それからトークセッションの準備に取り掛かったが、あまり元気が出て来なかったので、記念に配るカードを作成して印刷した。50枚限定である。
 カードと言えば年賀状。昨年高確率で当選していたが、今年も幸運が続いていた。我が家は約300枚の年賀状をもらったが、3等が合計8枚も当たった。幸運が続いている間に色々なことをこなしていかねばならない。しかし、体力不足が一番の課題だ。

1月19日(木)「非効率的なわたし・・・の風さん」
 次女を駅まで送ったついでに郵便局に寄って速達を出した。帰宅して、まだ出すハガキがあったのと、年賀状の当選ハガキを景品と交換すれば効率的だったのに、と思った。朝から少し落ち込んだ。
 リハビリに行く前に雑務をたくさんこなそうと頑張ったが、これもなかなか思うようにはかどらず、諦めて外へ出たら、久しぶりにお隣さんが帰宅していた。恐らく1年以上帰ってなかったろう。職業は船乗りだし、他にも自宅を持っているので、なかなかここへは姿を見せない。たまっていた話を一気にしてから、私はリハビリに出発した。今日の予約は12時5分で、午前中の最後の時間帯だ。
 リハビリは順調に終わったが、左の総指伸筋の痛みが取れないので、あと1週間改善されなかったら、主治医の診察を受けることにした。
 帰りにホームセンターで買い物をしたが、1週間前に目をつけていた品物がどこにあったかもう忘れてしまっていた。また落ち込んだ。
 さらに東京へ持って行くお土産をえびせんべい屋で購入してから帰宅した。
 午前中トール教室をしていたワイフとすぐ出発した。ランチをしてから花を購入し、月例の墓参に行った。今日は冷え込んでいたので、墓石を雑巾でぬぐうのがつらかった。
 帰宅したらもう夕方で、コーヒータイムにしてから、やっと仕事に復帰した。明後日のトークセッションのスライド作成である。
 夕食をはさんで頑張ったが、なかなか終わらない。結局午前1時過ぎに、一段落して、入浴後、レジュメを作成して編集者へ送った。
 就寝は午前2時半になってしまった。トークのスライドの仕上げは明日の夜の仕事になる。

1月20日(金)「トーク前日もまだ・・・の風さん」
 起きてすぐ編集者へ別件のPDF添付のメールを送り、8時過ぎの電車で生産技術マネジメント研究会に出かけた。
 午前は中間報告会だった。担当しているチームは、まずまずの出来だったと思う。午後、チームミーティングになり、寝不足がたたって何度も目を休めながら(居眠りはしていない)議論に参加した。
 終了してすぐ家路についた。ロキソニンの効果で、左の総指伸筋の痛みはあまりない。
 トークのスライドの仕上げ作業にとりかかった。聴講者を想定して内容をしぼり、さらに枚数も減らした。
 多くの知人、友人がわざわざ来てくれるので、7人分のお土産も用意した。
 これ以上無理すると、本番で気を失う恐れもあるので、最後は荷造りをして早々に就寝した。

1月21日(土)「大入りだったトークセッション・・・の風さん」
 ふだんの時刻に起床。気温が低いので、長袖のヒートテックとズボン下も身につけた。さらに次女がプレゼントしてくれたセーターを着た。出陣の支度は整ったということだ。
 荷物は、ショルダーとミニキャリーバッグに紙袋が一つ。紙袋は帰りにはなくなっている予定。
 愛用しているこだまのグリーンに乗った。仕事をするのが目的で、今日は電源コンセントがついていたので助かった。MacBookAirで講演スライドを見ながら、ジョークを中心に語りを手帳をメモして行った。納得できるレベルで準備ができた。あと2回くらい復習できれば、本番では8割くらいちゃんとやれるだろう。                            
 お昼を過ぎたので、名駅で買ったパンとコーヒーで高速ランチにした。
 こういった事前の準備や行動は、知らない人には涙ぐましい努力に見えるかもしれない。ボケとの戦いという意味もあるが、たとえ若いときでも、自分の仕事のレベルを高めるためには、当然すべきことである。対価が低く、コストパフォーマンスも低くても、妥協しない人生は悪いことではない。
 品川で下車し、京成電車で大門へ行き、先ず芝神明に初詣した。風が冷たい。拝殿まで石段をのぼると、結婚式の真っ最中だった(今日は大安)。ガラス格子の向こうに綿帽子をかぶった花嫁の後ろ姿が見えた。
 続いて増上寺へ向かったが、ここでは法要がおこなわれていて本殿に入れなかった。芝神明にお参りしておいてよかった。祈祷所で干支のおきあがりこぼしを購入することができた。去年は3回やってきてとうとう入手できなかった。
 御成門から地下鉄に乗ったが、体調が最悪になった。古書店めぐりを予定していたが、無理と判断し、神保町で乗り換えて新宿へ向かった。新宿は人の洪水だった。
 喫茶店を探して2時間近くダージリンコーヒーを飲みながら安静にし、体調を回復させた。トークでしゃべるジョークの復習をしたのは言うまでもない。
 JRで池袋へ移動した。初めての出版社と約束していたカフェで落ち合って、本の企画の話をした。先方の希望に対し、ストックしてある構想の一つを少し変えて提案したら、とても気に入ってもらえた。何とか立派な作品に仕上げたいものだ。この編集者はあとでトークにも来てくれる。
 西武別館地下の三省堂書店でくもん出版と待ち合わせ、児童書コーナーで店員にあいさつしてから、ジュンク堂池袋本店へ向かった。
 早めに現地入りできたので、準備はしっかりできたが、来客はトーク直前に集中するので、その対応(お礼を言って確実にお土産を渡すこと)が大変だった。実際、大入り満員だった。
 東大名誉教授の金田(かなだ)康正先生が来てくださったので、驚いたが、とても嬉しかった。奥様の後押しがあったのだろうが、「こういうのがあったら必ず教えてね」と先生に言われ、恐縮してしまった。トークが終わった後も最後まで残っていてくださり、親しくお話してくださった。何歳になっても先生という存在がいることは私には幸福だ(もちろんこういった恩は、後輩に対して私が返すのだが)。
 BS-TBSの録画の紹介では少しとまどったが、何とか、用意したジョークもまじえながら、ここが一番重要のだがほぼ時間内に、トークを終えることができた。これなら、4月出版予定の次の本も、記念のトークセッションをやろうという話が出るかもしれない。
 知人、友人の多くが帰って行き、最後に残ったのはやはり今回のくもん出版の『円周率の謎を追う』関係者だけになった。
 夜行バスで帰る私のために、時間を割いてくれ、場所を移動して食事をすることができた。そう。私は、まだ夕食を摂っていなかったのだ。
 また新宿バスタから11時45分発の夜行バスに乗った。この程度の交通費なら何とか負担できる。

1月22日(日)「今日はオフ・・・の風さん」
 夜行バスは隣の席に人(もちろん男性)がいたので、やはり狭かったな。もっとも隣の人も同じように苦しかったろう。お互いさま、というわけだ。
 珍しく空腹感をおぼえたので、駅のコンビニでパンとコーヒーを買って食べてから電車に乗った。
 帰宅したのは8時ころだった。
 さっと風呂に入って着替え、あらためて朝食を摂った。
 トランプが大統領に就任し、やっとアメリカ国内のまともな動きが出だした。言えないことを平気で言ってもらうのは気持ちがいいだろうが、それを行動に移したときどうなるか、国民に想像力が欠けていたのではないか。本音の発言の裏に高邁な哲学があるのなら、大歓迎だと思う。しかし、かなりの時間をかけてトランプには正しい理想や思想がないことが分かった。もしかすると強い米国になるかもしれないが、尊敬される米国にはなりそうもない。
 ひと仕事終えて疲労がたまっていると思った。今日は知的な作業はお休みし、雑務中心に片付けよう。
 やはり疲労感が襲ってきたので、昼過ぎから昼寝態勢に入った。
 しかし、2時間程度で起き出して、遅い昼食を摂った。おはぎとあんまん。甘いものは疲労回復に効果的だ。
 このところペコが比較的スムーズに排便している。出せた分だけは食べられるはずなので、見ていて安心する。あと、室内を寒くしないように心がけることだな。がんは基本的に熱に弱いので、寒い環境は良くないはずだ。
 晩ご飯までにひと通りの片付けや雑務をこなすことができた。また疲労感が出て来た。
 夕食後、またMacBookAirをテレビにつないで、バイオハザードの第1作を観た。そうか。これが事の発端だったのか。

1月23日(月)「講義の準備で精一杯・・・の風さん」
 さあ、今日から仕事仕事仕事……(笑)。
 外はまた雪が降り出した。1年の中で今が一番寒い時期だから、寒さは覚悟の上だ。でも、雪がたくさん降ると、行動が制限される。とりあえず今日はどこへも行かない。
 明後日の非常勤講義の準備に取り掛かった。初めておこなう講義内容なので、資料を用意するのは当然だが、勉強もしっかりやらねばならない。
 昨夜はちゃんと睡眠時間を確保したはずだが、午後、疲労感が襲ってきて、書斎で震えながら仮眠した。
 結局、就寝直前まで講義の準備に集中し、それでも完了しなかった。明日も準備が続く。寒さも続く。

1月24日(火)「背中の痛みに耐えて・・・の風さん」
 起床したら背中が痛い。寝違えで首が痛いことがたまにあるが、その背中バージョンのような気がする。sound sleep(熟睡)するタイプなので、寝相は良い方だ(たぶん)。その代わり、固まって寝ているわけだから、姿勢によってはどこかに負担がかかることもある。
 何をやるにも健康がベースにある。あれこれと雑用をこなしながら、あっという間にお昼を過ぎた。強引に筋トレに行くことにした。
 せっかくなので、図書館に寄って、珍しい本の相互貸借を申請した。初めての出版社に提案した作品に関係する資料である。古本でいきなり購入するにはちょっと高過ぎる。先ず、内容を確認だ。
 筋トレはいつものメニューをこなしたが、体重がやけに増えていた。なんだかんだ言いながら、カロリーオーバーというか運動不足なのだろう。
 帰宅してさあ仕事、と思ったが、ペコの薬がほとんど切れかけていることが判明した。明後日が診察予定日なので、それまでもたない。外はまた小雪が舞い出したが、ペコのためには行かねばならぬ。キャメロンで動物病院まで往復した。ちょうど日が沈みかけている時間帯で、寒いことは寒いが、明らかに日が長くなってきていることを感じた。春は近い。
 夕食後、やっと講義の準備に専念できた。
 午前零時前、だいたい準備ができたところで、ワイフが「PCでネットがつながらない」と言ってきた。明日の会議の準備らしい。「どれどれ」と見に行くと、確かにWi-Fiがつながっていない。原因不明。最終的に、再起動してみたら自動接続した。不思議だ。
 明日はちょっと早いので、大慌てで寝る準備を始めた。ロキソニンを飲んだが、背中の痛みはほとんど消えなかった。

1月25日(水)「後期の講義は終わったが・・・の風さん」
 気温は低いが快晴だった。先にワイフを、続いて次女を駅まで送り、残っていた講義の準備を終えて、キャメロンで出発した。
 留守番は2匹の猫だけになる。寒いと可哀そうなので、2枚のペット用電気マットはオンにしたままだ。
 本山に着いて、MUFJのATMで用事を済ませてから、いつものレストランに入った。最近老人グループと時間帯が一緒になることが多いが今日もそうだった。老人グループと言っても、私よりそんなに上ではないだろう。話している内容から、リタイヤしてそれほどの年数は経過していないようだ。このレストランは格安料金が魅力である。しかし、ほとんどの老人たちは私より高い食事を注文していた(私のが安過ぎるのか)。
 今日は後期最後の講義だった。ここまでレポートを出していなかった留学生がまとめて4通提出してくれたのはうれしかったが、すべて英語だった(笑)。何とか単位は上げたい。
 講義が終わって速攻で家路についた。
 帰りにGSで灯油を購入したが、じりじりと値上がりしている。どこまで上昇するのだろう。ついでに自動洗車もした。
 帰宅したら猫たちは元気だった。すぐに石油温風ヒーターをオンにした。
 講義が終わったので、明日までに返却するゲラの校正に取り掛からねばならない。しかし、疲労感が襲ってきてやる気が出なかった。
 夕食後、1時間ほど書斎でJAZZを聴きながら仮眠したら、やっと元気が出て来た。
 途中、入浴をはさんで夢中でゲラ校正に取り組んだが、なかなか終わらない。

1月26日(木)「半徹夜明け・・・の風さん」
 ゲラ校正が終了し、ベッドにもぐり込んだのは午前5時だった。久しぶりの半徹夜。
 約3時間の仮眠後に起床。いつも通りに次女を駅まで送り、そのついでにコンビニに行き、校正済みのゲラを着払いで出版社へ送った。
 次はペコの病院だ……と思っていたら、大工さんが一人やって来て、ウッドデッキの仮修理をするという。本修理は依頼済みなのだが、近年の職人さん不足から日程が遅れていた。危険な状態をワイフが訴えて、こういうことになった。
 とは言え、ペコを病院へ連れて行かねばならない。
 いつものように有料道路を使って病院へ行き、今日はレントゲン検査をしてその後の経過を診てもらった。ありがたいことに、病状は進んでいなかった。体重だけは少しずつ減っているが、食欲はあるので、まだまだ大丈夫という感じだ。
 帰宅して昼食後、疲れたので私は2時間の仮眠をとった。
 私が企画している算額見学会の日程候補について、諸先生へご都合確認メールを送った。
 『数学文化』向け掌編小説も再校ゲラが出てきたので、校正をし、メール添付で返却した。
 まだまだやらなければならないことは多いが、体力不足なので、少しずつやるしかない。

1月27日(金)「リハビリ、続けて筋トレ・・・の風さん」
 今朝もワイフ、続けて次女を駅まで送ってから、リハビリに出かけた。左の総指伸筋の痛みはこの1週間で少し和らいだので、主治医の診察はパスして、もう1週間様子を見ることにした。左の五十肩は筋トレができるほどまた少し改善した気がする。
 リハビリを終えてホームセンターへ行き、いくつか買い物をした。予定ではフローリングのワックスがけの準備を開始するはずだったが、それより先に必要なことが生じた。2階のトイレの暖房である。早朝のトイレは暖房便座だけでは寒すぎる。父と同じように寒い朝に心不全で死ぬ気がするので、その予防である。朝の血圧が高いこともこの考えを後押ししていた。今朝、リハビリに出かける前に、セラミック温風ヒーターの寸法をチェックすると、トイレにぴたりとおさまることが確認できた。必要なのは延長コードだけだった。ホームセンターではこの延長コードも買い物アイテムの一つだったのだ。
 帰宅し、早速購入してきた延長コードを利用して、設置がほぼ完了した。掃除もいちおうしたので、あと少しで、この対策は完了する。
 今日は天気も好く、気温も上がっているが、何となくこれから崩れるのではないかという不安が頭に浮かんだ。それで、高速ランチ後、屋外タンクへの灯油補充もして、筋トレに出かけた。原因不明の脅迫観念で行動したわけだが、少々体力的には無理があった。いつもは、リハビリの後、昼寝が必要なくらい疲労感に襲われるのだ。
 筋トレは普通のメニューをこなすことができた。
 帰宅すると、やはり疲労感が襲って来た。
 ワイフ、続けて次女と帰ってきたので、駅まで迎えに行ったが、元気が出なかった。
 夕食後、本当に限界を感じたので、今日は実作業でなく、読書を少ししただけで、早々に就寝することにした。

1月28日(土)「半日だけの1日・・・の風さん」
 8時間寝たところで目が覚め、まだまだと思って二度寝したら、次に目覚めたときは午後1時だった。本当に真剣に体力アップに取り組まないと、六十代で老衰で死ぬかもしれない。やば。
 遅いランチは朝食プラスレベルにした。
 実は長々と寝ている間に、来月の講演のストーリーを考えてしまった。
 よく講演で三上を取り上げる。アイデアが浮かぶ場所、鞍上、枕上、厠上である。現役時代の私は鞍上で、通勤途中のクルマの中で様々なアイデアが浮かんだ。老化した現在は、それが枕上に移ったのかもしれない。
 浮かんだアイデアをメモに整理した上で、事務局へ、講演タイトルと簡単な内容をメールで伝えた。講演の準備はおそらく1日あればできるだろう。先ずはひと安心。
 続けて、フローリングのワックスがけの勉強を少しした。
 次の執筆はビジネス書である。その準備のため読書をしているのだが、まだまだチャージ不足だ。しかし、今日は、起床も遅く、たいしたことはできないので、この読書をメインにした。
 たっぷり寝たくせに、就寝は普通にできた(笑)。あ、そうそう。2階のトイレ暖房は完璧に終了した。

1月29日(日)「雨が降り出す前に・・・の風さん」
 快晴の下で起床……だったが、朝刊の天気予報によると午後から下り坂、夜は雨になるらしい。
 朝食後、焦りを感じて、先ず裏の土地へ。防草シートの間から突き出ている雑草をハサミで切除した。そろそろ今年の第一弾を試みるタイミングかもしれない。
 続けて、筋トレに出発。体育館では町の音楽祭が開催されていた。一昨日は証券会社が説明会をやっていた。色々なことで利用されている。通常のメニューをこなした。エアロバイクでは良い数値が出た。筋トレを続ければ、少しずつ体力が戻るのではないか。
 帰宅してインスタントラーメンでランチ。
 昨日に続いてビジネス書の準備。参考書を1冊読了した。役に立つところとそうでないところの落差が激しい。全体的には出来は悪い。もっと良い文献を探す必要がある。町の図書館の蔵書検索をしてみたが、驚くべきことに、関連本が1冊もなかった。
 続けて、非常勤講義のレポートの採点に着手した。日本人の採点はすぐ終わったが、英語のレポートはちょっと待て状態になった。
 夕食では大根おろしをたっぷり入れた湯豆腐が出て、ワイフがビールを飲もうと言い出したので、今日の仕事は店じまいだなと覚悟した。
 次女が1年後くらいにカナダへ行きたいと言い出した。むろん反対はしない。人生でやるべきことが見つからないのだろう。親としては思っていることがあるが、今夜は言わなかった。そのうち話そう。お前は絵を描くために生まれてきたのだよ、と。
 夕食後、キムタクのテレビを見たあと、MacBookAirを持って来て「バイオハザード2」を観た。
 就寝する頃には天気予報通りに雨が降っていた。

1月30日(月)「留守番しながら仕事・・・の風さん」
 小雨が降る中、次女を駅まで送った。ワイフは既に出かけているので、また一人で留守番になった。四十代半ばで得たリフレッシュ休暇1か月の時と同じことがもう3年近く再現されている。と言うことは、現代の専業主婦(少なくなっているが)は、ほとんど自宅を明けているということだ。子どものころと時代が変わっている。
 今日は月曜日なので体育館は休館だ。筋トレに行けないけれど、天気も悪いので、好都合とも言える。それにしてももう月末だ。毎年の私の感覚は1月は長く感じる月だ。月初めが元旦から三が日、松の内と、明確なので、1年365日休みなしの生活で、休日祭日はもちろんのこと月初も月末も関係ない人には、この月初が明確に印象に残る。だから1月は長く感じられるのだろう。そう。元旦には、長男がいた。2日はワイフの実家へ行った。……。
 1日の勢いをつけるため、ベッドで読みかけの小説を一気に読了した。今月5冊目である。
 昼食後、懸案のレポートの採点も終えた。留学生の英語のレポートにちょっと構えたが、何のことはない、日本人学生らの日本語のレポートと内容的に大差ない。ま、とにかく、これで単位だけは上げられそうだ。もう1人、留学生がレポートを提出していない。明日までメールで受け付けると伝えてあるが、出してほしい。
 今年挑戦する環境にやさしい除草剤の勉強を少しした。塩、重層、酢が代表的なものだった。しかし、今年のターゲットは防草シートの下の草なので、根から枯らすタイプが望まれる。もう少し勉強が必要だ。
 今日はついに新潮社へ提案する小説のテーマを決意した。数案出すつもりだが、これを本命にしよう。紙の本を1冊発注した。
 ビジネス書の構成の検討の続きを少しした。やはり参考文献が欲しくなり、紙の本を1冊発注した。
 ベッドで新しい小説を読み始めた。未読本が多過ぎる(笑)。

1月31日(火)「今月7回目の筋トレ・・・の風さん」
 快晴の朝は気持ちいい。しかし、風が強いな。
 今日もほどなく留守番状態に……。
 だらだら仕事をしていてはいけないと、キッチンタイマーを取り出した。ビジネス書の構成を考えるのに、1時間でどれだけできるか挑戦することにした。ジャズを流したのは、集中すると聞こえなくなるはずなので、集中度のチェックの意味もある。
 やってみたら大成功。じきに音楽は聞こえなくなり、仕事がはかどった。一日中ず〜っと集中できるわけないので、どこかでこの集中タイムを作るのは良い手だ。
 高速ランチ後、筋トレに出かけた。仕事の効率が悪い根本的原因の一つは体力不足である。だから無理してもトレーニングは重要だ。
 なぜかエアロバイクの数値はひどかった。ほとんど最低に近い。今日はあまりパワーがない、と言うか、きっと統計学的に言えば、平均値も低く、標準偏差も大きいのだろう。実に久しぶりに最後にラボード(回転ベルトの上を走るやつね)を10分やってみた。確かにヘロヘロ状態になる。今後、ラボードも組み合わせて行こう。目標はステアマスター(ペダルを踏んで階段を昇る感じのやつね)をコンスタントにやれること。まだまだ無理だが。とにかく、今月7回目の筋トレができたので、来月からは10回くらいに増やしたい。
 とうとう1月もおしまいである。留学生からのレポートは届かなかった。それから、私が主催する算額見学会の候補日程が成立しなかったので、5月で再挑戦することになった。
 今日はビジネス書の全体構成と若干の資料調査が進んだ。しかし、まだペースは遅すぎる。

2017年2月はここ

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